効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

米国EPAが病院のエネルギー効率化支援プログラム

米国のEPA環境保護庁)が1992年から推進しているエネルギー効率化プログラムにEnergy Starが有ります。家電製品から産業機械、コンピュータまで幅広い製品を対象としていて、この規準を満たすように設計されていると認定されると、そのロゴマークをつけることができます。日本でも店頭にあるパソコンはほとんどこのロゴマークがついている筈です。日本の場合にはトップランナー方式と言われる制度がありますが、これとは違って、EPAが定めている規準が目安になります。
このEPAが病院のエネルギー効率向上を促進するために、オンラインで各病院がそれぞれのエネルギー消費医療設備や建物の構造など、例えばMRIなどの医療機器を何台使っていて、スタッフの数はどれくらい、どこに所在するかをインプットすると、すぐに計算してどこに問題があるか、どうすれば良いかなどの情報を出すようになっているようです。現時点で救急病院の85%がこのプログラムを利用しているとのことです。もし病院がエネルギー効率を10%上げることができれば、全米で7億4千万ドルのエネルギーコストを削減することができるとされています。日本でこのようなサービスが経産省環境省厚生労働省から提供されているかどうかは知りません。もし米国でこのようなソフトサービスが有効に機能しているとすれば、日本でも無償で利用できるような公的オンラインサービスがあっても良いのではないかと思いました。もしすでに日本でも実施されているとすれば、素晴らしいことですが。病院にいるときに尋ねてみましたが、民間企業でこのようなソフトを開発しているところがあるが、高いので手がでないとのことでした。