効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

新学期開始と昨日の地震

関西学院大学大学院総合政策研究科(三田キャンパス)での担当講座が今日始まった。これから毎週金曜日には奈良から兵庫県まで通勤しなければならない。片道2時間以上。今学期はヒューマンエコロジーを巡るリサーチを行うことになっていて、自分も含めて担当教授が4人、院生が3人、他に4人の教官が出席。自己紹介とヒューマンエコロジーについての認識を共有するためのプレゼンが、これを専門とする教授からあった。何となく分かったつもりで居たが、自分のエネルギー・環境分野をとってみても、このリサーチプロジェクトで貢献できるのかどうか、明確に理解したかどうかよく分からない。今期の院生は積極的に質問をしてくるので議論が面白くなるのではないかと期待される。自己紹介に対する質問が、今回の原発事故と停電についてあったが、短く説明するのに少なからず難しさを感じた。
昨夜宮城沖で起きた震度6の地震がまた新たな被害を生んでいる。停止中の原発も外部電源を喪失したりして不安定化する懸念もある。もしこのような地震若狭湾沖で起きると、関西電力保有する原発が一斉に停止するだろう。順調に冷却も行われて止まったとしても、配管と制御回路のお化けのような原発についてはすぐに再稼働というわけにはいかない。一斉に停止すれば、他の火力発電所が稼動していたとしても、供給電力の急激な低下に出力を上げて追随することができず、広域で停電するだろう。地震ナマズの背中に乗っている日本列島では、いま東北と連動した地震が関西で起きないという保証はない。大きな規模の発電所が停止したときの影響は広範囲となる。もし住宅や工場・ビルなどに自家発電が常時動いているところの数が多ければ、一部で停止するものがあってもその影響は小さくて済む。このようなマイ電気を持ちたいという願望がこれから社会に拡大し、それに応えた商品が市場に出てくるのは確実だと思う。