効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

CO2の除去

東京電力が数百万キロワットの原子力発電能力を失ったために、日本がCOP3で約束しているCO2排出削減目標を達成するのは至難のこととなった。だが、地球温暖化を防止するためには、今回の事故を理由とすることは許されない。何とか他の手段で達成する努力をしなければならない。それには自然エネルギーの大幅導入もあるが、火力発電所からの排ガス中に含まれるCO2を捕捉して、大気中に放散されないようにする技術の開発も重要だろう。これまではかなり大がかりなプラントで、それ自体に必要な電力必要量も大きい物ばかりだった。ところが、最近の新聞に、有機樹脂フィルムでCO2を非常に高効率で濾過できるものが開発されたと出ている。メモをしたつもりが、行方不明でメーカーが分からないのだが、これまでもあったものより効率が高いために必要な電力が非常に少なくてすむ物となりそうだ。化学反応を使わないので処理もやりやすい。樹脂フィルムということからこれまで発電所からの排気の高温度に耐えられなかったのだが、素材の改良で耐温度性能が向上したとも書いてあった。このようなものを日本の技術として開発すれば、それを使ってもらうことが地球温暖化対応として評価されるはず。このような幅広い開発活動をすることで、日本として世界に対して持つ今回の負い目を少しでも軽減することができるのではないだろうか。