効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良ホテルとLED

午前中、奈良市国際交流協会の総会が奈良ホテルであった。ワイフが奈良でユニセフ活動を長くやり、奈良市とのお付き合いもあってのことだが、自分もかなり前に半強制的に会員とならされたのだった。これまでの総会にはワイフを車で送り届けてそのまま帰宅していた。総会に出席したことはなかった。しかし、ワイフが足の調子を悪くしていることから総会出席を諦めたので代わりに出席することにした。どんな活動をしているかに多少の関心もあったからだ。この種の総会の常として、資料を読み上げるだけで質問もなく、しゃんしゃんと議事が終了するはずだった。しかし、今年度の事業内容について具体的なことも知りたかったので手を挙げて質問をした。市の観光担当幹部からの説明は要を得たもので、こちらも成る程と思ったものだった。
それに続いて、招待講演としてユネスコアジア文化センターの文化遺産保護協力事務所の所長から、どのような活動をしているかの説明がなされた。一般的な概要を話すのだろうと思っていたら、日本でここだけがやっている遺産保護に必要な技術の保存、伝承、人材育成をアジア諸国の関係者を対象に行っている具体的な活動内容を知ることができて、なるほど奈良にしかできないものだと納得した。質問時間が与えられなかったので、その講師に直接尋ねたが、やはりこの活動に必要な資金の調達が年々難しくなっているそうだ。
総会の後懇親会があって、奈良ホテルのこじんまりした別館宴会場で昼食をいただいた。会場に入ってすぐに、何となく照明が通常とは異なるような気がした。天井を見ると、ダウンライトの電球が光の点でできているように見えたので、ホテルの従業員に尋ねたら、LEDを使っているということだ。光の質も別に悪くはない。ただ、何となく鋭さを感じたのはLEDと知った気のせいかもしれない。食事後もう一度尋ねたら、LEDにしたのはこの宴会場だけで、他はまだだそうだ。これからLEDの価格はどんどん下がっていくだろうから、他の場所にも使われるだろう。時代物のホテルと最新鋭の照明技術の取り合わせは、うまく使えば客を呼べるものになるかもしれない。この照明に変える前と後でどれほどエネルギー消費が下がったか分かるとおもしろいのだが。