効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

一昨日の地震で知ったこと

新たな地震が起こって、現在停止中の原子力発電が外部電源に接続されていなければ、原子炉を安定的に冷却を継続できないことを知った。また、六ヶ所村にある使用済み核燃料の保存についても、やはり外部電源で絶えず冷却してやらなければ、保管すら安全にできないことを知った。これは、いまトラブッテいる福島原発Iで、使用済み燃料の保管プールの電源が失われたために水が蒸発して燃料棒が露出して水素が発生して爆発したのを知ったときに気づくべきことだったろう。しかし、そこまでの類推力がなかった。この事実から言えることは、原子力発電は発電中にはCO2を排出しないということが、発電していないときにはCO2を排出するということと同じだと言うことだ。外部電源からの電力には化石燃料を使った発電所の電気が多く入っているのだから、間接的にCO2を排出しているのだ。また、使用済み核燃料の処理を待つ間にも冷却を続けなければならないが、それに必要な電力は半端なものではないだろう。それを考えると、原子力発電は地球温暖化の切り札だといわれているのは大いに眉唾ではないか。
もう一つ、今回の新しい地震で、北海道と本州を結ぶ直流連系線が止まったと言うことで、このような連系線は二重にしておかないとやばいということを教えて貰った。二重にしておいても全部止まることはあるだろうが、その確率は低くなる。これからの発電、送電系統は、安定性を確保するために二重三重のバックアップを設定しておかなければならないということを勉強した。この知識がすぐにどう生きるかは分からないが、いずれスマートグリッドの実施を検討するときにも役に立つだろう。