効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

電気予報、薪ボイラー

計画停電に代わるものとして電気予報を出すことが考えられている。昨日述べたことと趣旨は同じだろう。カリフォルニア州の系統管理組織が同じことを前からやっている。ここは発電能力が夏には逼迫するので、前日に予測した需要と、いまの需要とをグラフにして出している。同じページの右上のToday’s Outlookのページに入ると、風力発電がどのような変動をしているかも分かるし、前日に風力、太陽光発電、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーの発電実績がどのようなものかを知ることもできる。
そのURLはhttp://www.caiso.com/outlook/outlook.html 
これまで日本ではこのようなことを考える必要がなかったのだ。しかし、化石燃料を使わないようにしようということを啓蒙するとすれば、このようなデータが必要となる。
電気予報をしても需要が供給を越えることは、少なくとも今年の夏にはある。その時には地域を区切って停電させなくては、広域停電を防ぐことができなくなる。それまでに数ヶ月あるため、病院など停電があっては困る施設への配電網を一般から切り離して、その周辺が停電しても優先施設は停電しないような施策を打つ必要がある。簡単にできることではないが、技術的には可能だし、その効果は大きいはず。
森林系のバイオマスの普及を促進しているNPOに属する友人から、興味ある情報が来た。毎日8トンのお湯を供給できる移動式薪ボイラー2台が吉里吉里小学校避難所入り口に設置されたそうだ。設定温度のシャワーのお湯を、男湯、女湯各4カ所のシャワーに供給する。この設置場所は電気が来ているのだろうか。水道は回復しているのだろう。薪はある程度乾燥していなければならないはずだが、倒れた家の廃材なども使うことができるだろう。風を送ったりするのに電気がいるとすれば、停電すると使えないかも知れない。しかし、灯油がなくてもお湯が使えるというのが素晴らしい。愛称として、「河童薪の湯」というのが候補になっているそうだ。