効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

防災訓練

今日の午前中地域の防災訓練があった。我が家は自分たちのブロックの班長をしているため、都合の悪い連れ合いの代理で参加した。最初にすぐ近くの公園に9時に集まる。災害時に最初に集まるところだ。そこで点呼をして徒歩で5分ほどのところにある小学校の校庭に向かった。新潟地震があったせいか、当初予想した数の倍ほどの人が集まって、まとめ役の人は人員の確認に苦労したようだ。
小学校では、地域の消防署のスタッフが啓蒙の実演をしてくれた。校庭には300人ほどが各地域から集まっていた。大きな災害の時、消防などの公的組織が助けることのできる人は2%弱で、残りは自分で脱出したり近隣の人が助けたりするのだそうで、地域の連帯が重要だという話もあった。
一番知りたかったAED(自動式体外除細動器)という、意識を失って心臓が停止しかかっている人に取り付けて電気ショックを与え、心臓の拍動を回復させる機械の実演があった。意外に小さい。機械の調子が悪くて実際に電気ショックを出すところまで行けなかったのは残念だったが、それよりも、駅や人が多く集まる場所で、これが配置されているかどうかの表示がどのようになっているかが気になった。
ついで、毛布と2本の竹竿で応急の担架を作る方法と、骨折した部位の固定方法を教わった。出血が激しいとき、昔は心臓に近い部位を堅く縛って止血するように教えられていたが、それをしては駄目なのだそうだ。縛ったところからの血行が止まって腕や脚が死んでしまうから、出血部を強く押すことによって止血するようにとの指導。これは良い勉強になった。
続いて消火器の使い方訓練。実際にやってみる人も多く、楽しんだようだ。そして次に水の入ったバケツのリレー。バケツがないときにはプラスチックバッグに水を入れてリレーし、それをバッグごと火元に投げると有効という指導も参考になった。戦時中に空爆に備えて、バケツリレーで屋根まで水を上げて撒いていた隣組の人たちの訓練姿を思い出す。
11時過ぎに終了して帰宅の途上考えたのはやはり災害時の電力供給確保のことだった。この小学校は避難所に想定されているはずだが、自前の電源を持つ必要があるのではないだろうか。日本の電力供給の信頼度が高すぎることが、かえって災害への備えをおろそかにしている可能性がある。戦後よく停電があったときには、多くの家で自動車用の蓄電池を備えて充電し、燈火を確保していたのを思い出す。