効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

ミスト(霧)の快さ

先日酷暑の日中心斎橋を歩いていた。別に涼しいという感じではなかったが、何か肌感覚が違うと思って周辺を見回すと、ちょうど大丸百貨店の前。建物の庇からうす白い霧(ミスと)が噴き出すというよりも漂いだしていた。いつ取り付けられたのか知らないが、週に2日は午前10時頃ここを通っているのにいままで気がつかなかったところを見ると、最近のことなのだろう。あるいは百貨店の営業時間に合わせて稼動させているのかもしれない。建物のデザインにはほとんど影響を与えるほいどの出しゃばり装置ではないのに、百貨店の前を歩く人に何となくほっとした快感を与えてくれる良いものだなと思った。小さな水滴である霧を空中に吹き出すと、水蒸気が蒸発して気体になるときに周囲から熱を奪い気温を下げるのだ。湿っぽい感じは全くない。
そこで思ったのだが、これを駆動するポンプの消費電力はそれほど大きいものではないだろうから、太陽電池駆動のものにしたらどうだろうか。このようなミストを使って空間温度をさげる必要があるのは、たぶん日中の午後だろう。日が沈んでから必要なときには商用電源を使えば良い。いま打ち水プロジェクトが全国で行われているが、太陽電池一体型の霧(ミスト)発生装置が普及すれば、自然エネルギーを使って自然環境を快適化するものとなる、というのは楽しいではないか。特に電力需要がピークになる夏の午後に稼動するのだから電力会社が支援しても良いはずだ。
心斎橋の場合であれば、通行する人が道路を踏みつける力で圧電素子を働かせて電気を発生させ、それを蓄電してミスト発生装置を駆動することもできるかもしれない。それに通行人が面白半分にハンドルを回すと霧が勢いよく噴き出すようなものにすると人も集まるかもしれない。いろいろなエネルギーを組み合わせて、通る人みんなが楽しくなるようなものにできたら楽しいだろう。
どこかでやってみないかしら。