効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

自前のエネルギー

台風が日本を襲っている。どうも台風銀座が沖縄ではなく九州になったのではないかとも思えるくらいだ。地震もつぎつぎ。大雨の被害もここ一ヶ月絶え間がない。そのたびにどこかで停電が起きていることは確かだ。この夏には東京で大停電が起きないとも限らない。公共建物や病院、警察、消防などだけではなく、情報システムが企業の命取りになる可能性のあるところは、自前の電源をもっていなければ安心していられない時代に日本も入っているのだろう。
その時に備えたシステムは、ガス、LPG、液体燃料などに頼る自家発電よりも、太陽光発電と大型蓄電池を組み合わせたものだと思う。燃料を必要とするものは、その供給ラインが破損したり、自動車輸送も含めた供給ルートが停まるとアウトだからだ。非常用発電設備は非常の時にだけ働くのが普通だが、太陽光発電システムの場合には常用を前提にする。炭酸ガスを排出しない電源としての意味があるし、その容量に応じて買電しなくて済むだけエネルギーコストを下げることができるからだ。
耐震性と耐風性を十分に備えた太陽光発電・蓄電システムを、非常時に施設が稼働できるだけの規模にまで備えておけば、建物全体が壊れない限り最低限の機能を果たすことができる。リスク管理として考えれば、自前の電源を持っていて停電のない建物を地域に幾つか持つことは、地域の安全性に貢献することは確かだ。
企業も、ITシステムが停まるリスクを考えれば、従来型の非常用発電機だけでなく、太陽光・蓄電池システムを真剣に考えるべきだと思う。