報道によれば、年末年始の需要期を迎えたガソリンが高く、東京や大阪の給油所ではいずれも2020年末に比べ1リットルあたり30円ほど（2割強）値上がりしている。原油価格が1年前から5割ほど高くなったのを反映した。正月に来てくれる息子達の家族も車を利用するはずだから、申し訳ない気分もする。
世界経済の回復や産油国の増産の遅れを背景に、原油相場は昨年から大幅に上昇している。アジアの指標となるドバイ原油価格は1バレル75ドル前後で1年前より約5割高く、ガソリンなど幅広い石油製品の価格に波及している。資源エネルギー庁によると、全国平均のレギュラーガソリンの店頭価格は1リットルあたり165.1円（20日時点）と前年同時期より2割以上高い。
今後産油国が増産に向かうかどうかには疑問が付く、化石燃料開発への投資が急減しているのを背景に、産油国は新規油田開発ではなく、現在ある油田の寿命を延ばそうとするのではないか。
最近、炭酸ガス回収技術の開発が記事になるようになってはいるが、時間的に余裕がないとすれば、化石燃料の消費を抑える意外に方策はない。水素利用技術の実用化もかなり先になるだろうから、当面は化石燃料の使用を抑制する以外に方策はない。化石燃料価格の高騰を前提にした社会構造へ切り替えるしか方策はないのかもしれない。
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