効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ナトリウム電池の実用化

リチウムイオン電池の次の存在としてナトリウムイオン電池に注目が集まっている。ナトリウムは海水からも採取できる極めて普遍的な元素だが、リチウムは産地が南米などに偏在している稀少金属(レアメタル)であるために、コストを下げるのが難しかった。ナトリウムを素材とする電池が実用化されれば、急速に普及することは確かだろう。

ナトリウム電池は施設の非常用電源など定置用が主な用途とみられてきたが、電気自動車(EV)に搭載をめざす動きも出てきたと報じられている。

7月末、車載電池世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が開いたオンライン発表会があったようだが、CG(コンピューターグラフィックス)を交えた10分ほどの映像で発表したのが、同社初のナトリウムイオン電池だ。登壇した同社研究者は15分で80%以上の充電が可能で、セ氏マイナス20度でも安定動作すると強調したとのこと。低価格EV向けに供給するとみられ、2023年にも実用化をめざすという。

開発にはCATL以外の企業も乗り出している。日本電気硝子は11月、全固体ナトリウムイオン電池を開発し、駆動に成功したと発表した。これまでは水に触れると激しく反応する金属ナトリウムを負極に使っていたが、結晶化したガラスを用いた材料に置き換えて安全性を高めた。米スタートアップのナトロン・エナジーはデータセンターの非常用電源に使うナトリウムイオン電池を製造・販売。8分でフル充電でき、5万回以上使用できるという。材料開発で蓄電量が増えれば、市場が大きいEV採用も進みそうだ。

期待が持てる研究成果も出ている。東京理科大学岡山大学リチウムイオン電池黒鉛より容量が3割大きいナトリウムイオン電池の負極材を開発した。重量当たりの蓄電量で「リチウムイオン電池を超える可能性もある」(東京理科大駒場慎一教授)とのことだ。資源の潤沢さと蓄電量を両立すべく研究開発が続く。

当分リチウムイオン電池の世界が続くと思っていたが、これからは、何種類かの素材を組み合わせて性能を競い、さらには、使用目的に特化した蓄電池が開発・商品化されるのではないだろうか。コストも下がり安全性も上がれば、建物には全て蓄電池が設置される時代となるに違いない。

 

 

 

 

家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り

のご紹介。

https://minne.com/@plusme

https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form