超電導は、電線の電流通過抵抗がほぼゼロとなる状態を言うが、その実現には電線の温度を極低温に維持する必要があるために、短距離の特殊目的に使われるものだと理解していた。だが、新しい技術でこの理解は間違いになったのかも知れない。
NEDOと昭和電線ケーブルシステム、BASFジャパンが、民間プラントの実系統に三相同軸型超電導ケーブルシステムを導入する実証試験を完了したと発表。昭和電線ケーブルシステムが中核になって開発した三相同軸型超電導ケーブルシステムをBASFジャパンの戸塚工場に導入し、約1年間安定稼働させ、商用化に向けた技術実証を確認したと報じられている。
プラント内における大幅な送電ロスの削減効果が得られた他、商用化に向けた技術実証を確認できたという。昭和電線ケーブルシステムは今後、2026年までの市場導入を目指して開発を継続する方針だという。
電力損失が生じない高効率な電力供給技術として期待される超電導技術は、超電導状態を維持するために液体窒素などで冷却し続ける必要がある。このプロジェクトでは既に液体窒素などの冷媒貯蔵設備を保有する大規模電力利用プラントを対象とし、高効率かつ低コストな超電導ケーブルシステムの開発と導入、夏などの酷暑においても安定的に稼働する冷却システムの確立、送電ロスの大幅な削減による省エネ効果について確認することを目的としている。
この記事から見ると、液体窒素設備を持つ所での実証だから、その設備のコストを無視すれば実用化できると言えるかも知れないが、液体窒素設備のコストを含めると、エネルギー消費効率は上がったが、コスト効率は落ちたということになりかねない。将来の具体的な市場がどのようなものになるかの説明が欲しかった。また、液体窒素設備が主としてどのようなところで現在稼動しているのだろうか。
家族の一人がやっている猫、鳥、犬などをモデルにした手作り
のご紹介。
https://www.creema.jp/listing?q=plus+me+accessory&active=pc_listing-form