効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■中国のEV市場拡大戦略

自分が定期的に通っている病院に大きな駐車場があるが、そこにあるEV充電装置が一カ所しかない。EVが普及していない現状を表しているものだろうが、EVを普及させようとするのならば、どこへでも安心して出かけることができるように充電設備の数を戦略的に増やさなければならないだろう。

EVに力を入れている中国は、これと対照的に、EVの普及していないところにも充電書を設置する戦略をとっているようだ。報道によると、日本車が約9割のシェアを占めるタイの新車市場で、中国勢が電気自動車(EV)を軸に存在感を高めている。上海汽車集団はタイにおけるEVの販売シェアが9割に達し、ガソリン車を含めた全体の販売台数が日産自動車を抜いた。中国勢はEV普及の課題である充電器の整備にも取り組み「日本車の牙城」に切り崩しをかけている。

中国の最大の強みは低価格だ。主力モデル「MG・EP」の価格は約100万バーツ(約340万円)と、日産自動車の「リーフ」のキャンペーン価格より約3割安い。現在はEVの完成車を中国から輸入している。中国からタイへのEV輸入には関税がかからず、20%が課税される日本製より有利に販売できるためだ。これについては、おそらく中国からタイへ何らかの見返りがあって無関税になっているのだろう。

EV需要を慎重にみる日本車に対し、中国勢は自ら充電スタンドの整備に乗り出して市場を開拓しようとしている。上海汽車はこれまでに自社の販売店など120カ所以上に急速充電器を設置し、150キロメートル以内で充電をできるようにした。同社によると他社が設置したものを含めたタイの急速充電器は約800カ所という。今後、自前で500カ所まで増やす計画だ。日本から見れば、収益性無視かもしれないが、長期的なEV市場開拓にはこれしかないだろう。

長城汽車も11月にバンコクに同社初となる充電スタンドを開設した。同時に最大6台までの充電が可能な国内最大級の施設だ。23年までに100カ所への設置を計画する。インフラ整備と合わせて市場を開拓する姿勢が鮮明だ。日本はEV販売競争に負けるだろう。

 

 

 

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