岩谷産業は、福島県でLPガスに水素を20%ほど混ぜて家庭に供給する実験を2023年にも始めると報じられている。既存の導管などを通じて家庭に送り、安全性や性能を確認しながら二酸化炭素（CO2）の排出量を減らす。既存設備を使って水素とLPの混合ガスを一般家庭に供給するのは国内初という。早ければ30年の実用化を目指すとのこと。
燃焼特性の異なるガスをミックスするには、かなり燃焼特性で見た燃焼範囲が広い燃焼器具でなければならないと思うが、新たにそのような燃焼器具を開発するのだろうか。既存のガス機器ではバックファイヤーを起こすのではないかと思うが、実際に既存の器具に導管供給して実証するというから、不完全燃焼、爆発などは起きないという確信があるからの試みだろう。
英国では、現在使用中のガス導管に水素を供給する試みを間もなく開始するらしいが、おそらく燃焼器具は全面的に取り替えになるはずだ。多分天然ガスに水素を混入することも検討した上で、直接水素を供給する方式を実証しようとしているのだが、今回の岩谷産業の実証が中途半端な結果にならないようにしてほしいと思う。
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