効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■情報の流れる量と時間

三菱電機は、複数の分散電源の電力供給量を5分以内に制御する要素技術を開発したと報じられている。短時間で供給量を計画値に導くのは、電源と制御システム間の通信の遅れなどにより難しいとされる。同社は分散電源の出力変動時間や通信の遅れを考慮した応動モデルを作成。モデルが自動で数分先の出力変動を予測することで過剰な供給指示をなくし、計画値の超過、不足リスクを減らす。実験では、計画値のプラスマイナス10%以内に供給量を制御した。2024年以降に商用化し、発電バランシンググループ(BG)に提案する。

この報道記事に接して考えたのだが、制御に要する時間が5分というのは、本当に早いのだろうか。時間だけではない。これから多くの地域に分散電源が組み込まれ、マイクログリッドが構築されるが、変動性の再生可能エネルギーの導入量が増えると、数秒で発電量が変化し、それも単純な直線的変化ではなく、その変動を把握するのがまず難しいし、それが組み合わさって、一つの地域の発電量、電気の消費量が変化するのを統合した情報自体の把握が難しい。それを情報として送るときに、その誤差も予測して送る必要があるが、その方式自体の発案者は人間だから、いかにAIが精妙になったとしても、人間の考え方に基本の所は支配されている。一つのマイクログリッド内の電力消費と発電量の総和は、隣のマイクログリッドとは全く異なることも多いだろう。無数のマイクログリッドの変動の総和の予測で数分先の発電量、あるいは電力消費量の変化を辿るのは難しいと思う。そこには一定のリダンダンシーがなければ制御などは出来なくなるのではなかろうか。

発電量と消費量の差が大きくても耐えることができる送配電系統を開発しなければならないが、今回の三菱電機の制御がそれにどこまで貢献できるのだろか。

 

 

 

 

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