効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■太陽光発電低圧連系のFIT

 太陽光発電協会によると、固定各買取制度(FIT)の改正によって、早ければ2020年度から太陽光発電の低圧連系である10~50kWのものが、これまでのように全量買取ではなくなるという。現在FIT制度の抜本改正について「再生可能エネルギー主力電源化制度改革小委員会」で審議が行われている。低圧として系統接続される50kW未満の太陽光発電は「地域活用電源」の「自家消費型」として位置付けられ、FIT認定には「自家消費」と「レジリエント」が要件となる。具体的には、一定の自家消費率(審議中)以上の「自家消費計画」の提出などに加え、ブラックスタート(停電時に外部電源なしで発電を再開すること)を前提に災害時の利活用が可能であること―などの要件を満たすことが必要になる。自家消費については買取電力量を確認し、一定の自家消費比率を構造的に満たし得ないと疑われる案件については、認定取り消しなどの厳格な措置を講じるとしている。なお、営農型太陽光について10年間の農地転用許可が認められた案件は、自家消費を行わない案件についても、災害時の活用が可能であれば認める方向性を示している。

 蓄電池コストが低下し、多様な規模のものも商品として出始めているから、この制度改定に対応ができる、というよりも、それを全体にした改正だと言えるかも知れない。しかし、太陽光発電の普及促進策が次第に消えるのは、制度の目的からして成果を得たとしてのことだろうから仕方のないことだし、これに対応するビジネスが拡がることを期待したい。それにしても、日本の太陽光発電の発電コストが、世界のそれに比べてかなり高い一番の理由は何だろうか。丁寧な設置をするからコストが高くなると言われることもあるが、もっと他の要因があると思う。大手電力事業が太陽光発電の連系を基本的に歓迎しなかった姿勢を政府が容認したことが根本的な理由だと思っている。系統連系関連コストが大きくなっているはずだ。

 今回の制度改正によって、蓄電池との組み合わせたシステムが普及することになると予想しているが、系統からこの蓄電池を制御することも具体化するだろう。デマンドサイド・マネジメントが定着することを期待している。

 

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