効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■小水力発電に脚光

 小水力発電については、かなり昔から関心を持っていた。まだ広域に電力を供給する電力事業がない頃に、山中の樹木から材木を作る製材所の動力として小水力発電が利用されていた。それが、電力事業が普及する中で廃棄されていったのだが、その水路などは残されたままになっていたのを再利用して小規模な水力発電が全国各地に再開されている。小水力発電は出力規模3万キロワットまでのものだが、それほど大きなものではないが地域で貴重な収入源になるものも増えている。半ば手作りで残された設備を更新して発電をしている。

 新規に開発した中小水力の電力は国が1キロワット時当たり20~34円での買い取りを保証している。事業用の太陽光発電の買い取り価格は1キロワット時当たり18円から14円になるなど、再生エネの買い取り価格は下落したり、入札制度に移行したりしている。中小水力は買い取り価格が高く、費用回収を見込みやすいことから、参入企業が増えていると報じられているが、大企業も参入し始めている。この場合、小水力からの収益が地域の外に流れることが多いと推察されるが、事業の一部に地域の人達や事業者、行政が組み込まれることが望ましい。

 経済産業省によると国内の小水力の発電能力は原発10基分に当たる約1000万キロワットだ。12年から18年にFITで売電を認められたのは120万キロワットで、全国小水力利用推進協議会などによると今後10年間で64万キロワット分の開発計画があるという。経産省は国内ではさらに1000万キロワットほどの中小水力を設置できると推計するが、今後は山岳地帯での開発が中心になってくる。発電した電気を送る送電線の確保や、工事コストの上昇も課題になる。市場拡大を通じて設備の製造や工事のノウハウを蓄積して、コスト低下を実現できるかが将来の市場拡大を左右しそうだ。

 小水力発電は水流の中にあるゴミの除去などに案外人手がかかる。だが、太陽光発電とは違い、一定のレベルの発電をしてくれるから、地域での利用にも向いている。変動しない再エネ発電として普及すれば、地域で消費される電力として貴重な存在になるだろう。

 

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