効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■高浜原発4,5号機停止へ

 関西電力高浜原発福井県)3、4号機が来年夏以降に停止することが分かったと22日付毎日新聞朝刊が報じた。国が義務づけるテロ対策施設の設置工事が期限内に終了しないことが確実になったため。停止中の1、2号機も、関電幹部らの金品受領問題などで再稼働に不可欠な地元合意を得られるか不透明な状況で、2020年秋以降は全4基が停止する公算が大きくなった。関電は電力供給の不足を補うため、火力発電を増強する準備に入った。

 高浜原発は、加圧水型軽水炉。その出力規模は、1,2号機が82.6万キロワット。3,4号機が87万キロワット。合計339.2万キロワット。昭和49年の11月から1号機による営業運転を開始しているから、これまでに45年間経過していることになる。3,4号機は昭和60年に稼働を開始している。1,2号機は廃炉手続きに入っている。

 関電はこの他に、美浜原発1,2号機合計166.6万キロワットと、大飯原発に4基471万キロワットを持っているが、美浜は廃炉予定、大飯1,2号機も廃炉予定。関電の原発はほとんど稼働できなくなる。全部とは言わないが、いま廃炉に決まっているものだけでも合計すると800万キロワットくらいになる。

 原発からの送電線は全てが稼働する前提で予備も含めると、ざっと1千万キロワットは大阪などの需要地に向かって設置されている。原発は全て海に面しているから、この近くの海や海岸線に風力発電を設置すれば、この規模以上のものを設置できることになる。洋上風力発電の利用率は50%ほどとされるから、2千万キロワットを設置できるはずだ。いま風力発電の設置について、その系統連系容量が不足しているために計画が推進できないということをよく言われるが、原発廃炉になることにより使われなくなる系統容量を利用すれば、問題はないはずだ。風況が適している必要はあるが、この周辺で全く風が吹かないということはないだろう。原発設備周辺に太陽光発電を設置するのも同様に考えられる。当局はこのような方向で再エネ拡充を考えることはないのだろうか。

 

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