効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本の洋上風力発電

 資源エネルギー庁がこの25日に出したレポートは、洋上風力発電が日本で今後どのように展開されるかについてのものだ。洋上風力発電設置には海域の利用について競合が起きるが、それの調整をするための法制度が2019年4月に準備された後にどのように進捗しているかが述べられている。日本の電源構成比率のうち、風力発電の占める割合は0.7%(2018年度速報値)と、世界の先進国とは大きく乖離する規模だ。日本では太陽光発電の方が多いが、欧米では風力の方が多い。だが、海に囲まれた日本では洋上風力発電に期待がかかっている。とはいえ、30~40メートルの深さの海域が日本では少ないために、着床式の風力発電が建設できる地域は比較的少なく、前にも書いたように浮体式洋上風力発電に期待が寄せられている。

 このレポートで興味を惹いたのは、日本の海域の風況地図だ。それを見ると、北海道を囲む海域の風況が他を圧して大きい。だが、現在洋上風力発電が具体化しているのは秋田沖が中心となっている。北海道の風況が良いとは聞いていたが、これほど他を引き離しているとは思わなかった。だが、この風況を利用できていないのは、北海道と本土を結ぶ送電線の容量が小さいために、北海道内で消費しきれないためだろう。これから風力発電に依存する方向に向かう日本としては、この問題の解消に投資する必要があると思う。資源エネルギー庁の示した風況地図を拝借したが、これを見てどうすれば良いかを考えてほしい。

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日本全国の海域の風況

 

 

 

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