効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■CO2をCOに変換

 変動性の再生可能エネルギーによる発電をでできた電力を貯蔵するのに、水を電気分解して水素にするというのが一般的な方法だとされている。だが、東芝が、太陽光発電など再生可能エネルギーで生まれた電力を使い、化学原料として活用できる一酸化炭素(CO)に変換する装置の開発を目指していると報じられている。この装置の中核となる触媒はCO2を気体のまま液体の水と反応させる。CO2を水に溶かした状態で反応させる従来手法より、COに変換する速度を約450倍高めたようだ。触媒は極微細な空隙を備え、CO2が通りやすくなっている。

 3年後に1キロワットの電力で動く冷蔵庫ほどの大きさの装置を試作し、年間2.7トンのCO2を処理する見通しだ。さらに装置を大型化し、処理能力を同数十万トンにまで高める計画だとされる。これはCarbon Capture & Utilization(カーボンを捕捉して原材料として利用する)の実現になる。COはいろいろな化学製品の原料として利用できるから、火力発電からの排ガス中にあるCO2を捕捉する方法を効率的に行う技術が開発されれば、排ガス中のCOを固定して後は、この手法によって有用な物質に変換できる。単に地下に埋め込むよりも遙かに優れた手法となる。この触媒がどのような素材でできているかが分からないので、コストは明らかではないが、水素にする以外の貯蔵方法が生まれることになる。水素の場合にはそれを燃料として利用できるから、蓄電効果が大きいが、このCO変性は蓄電という意味では使えないようだが、排気ガス中のCO2から有用な物質を造れるようになるという意味では、水素変換よりも重要性は高くなるかも知れない

 

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