効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■日本の洋上風力発電

 日本では山岳地帯が多いために、陸上風力発電の建設適地が少ない。それに代わるものとして洋上風力発電があるが、遠浅の沿岸が少ないのと、ポールを建てる地層の掘削ができないことも多いために、コストが大きくならざるを得ないために、なかなか普及しないとされてきた。だが、世界の動向に沿って、日本でも洋上風力発電所建設計画が幾つも発表されるようになってきた。

 東北電力は約3000億円で国内最大級の設備を青森県に建てる。北欧石油最大手のエクイノールも約3000億円を投じて日本の洋上風力に参入。洋上風力による発電容量は2030年度にも原発9基分に達する見通しだと報じられている。東北電力風力発電を手掛けるグリーンパワーインベストメント(GPI、東京・港)が計画する案件に出資し、共同で青森県つがる市の沖合に出力48万キロワットの大型洋上風力の整備に乗り出す。総事業費は3000億円。運転を終了した女川原発1号機にほぼ相当する規模で、2029年ごろの稼働を目指す。風車の数もかなり多いウインドファームになるだろう。

 洋上風力最大手のオーステッド(デンマーク)も東京電力ホールディングスと共同で、千葉県銚子沖で24年度にも出力37万キロワットの風力発電を計画する。日本風力発電協会によると、国内の洋上風力の発電容量は、30年度にも原子力発電所9基分以上に相当する960万キロワットに拡大する見通しだとされている。

これだけの規模が設置されると、その電力をどのように陸揚げし送電系統に結ぶかが課題となる。陸上風力の場合には、近傍の送電系統に連系するのは必然だったために、その系統容量が小さければ、その拡充コストを負担することになり、事業として成立しないことも多い。それに対し、洋上風力の場合には、必ず海底高圧直流送電をすることになるから、必ずしも最短距離にある系統ではなくとも、海底高圧直流電線を容量の大き系統に延伸することも可能だし、それによってコストが上がるとは言え急増するほどでもないだろう。海底直流送電という新しい方式に対応した新しい送電システムを作り出す発想が必要だと思う。

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