効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■この1年を振り返ると

 

 福島第一原発の事故の起きた年の8月の暑い最中にテニスをしていて心筋梗塞になり、救急車で緊急入院をしてから9年目に入って、年の瀬を一応元気(もどき)で越せるのは一重に家族の支え。紅白歌合戦も楽しめて、もうすぐ82歳。この状態をさらに1年重ねることが来年の目標になる。

 昨年の年の瀬のこの日記を振り返ると、自然エネルギーの利用と原発の稼働について、今年もほとんど状況は変わっていないことが分かった。政府が原発の再稼働を推進しようとしているのも同じだし、自然エネルギーについては一応前向きな姿勢だけは見せているが、実態としては世界で見られる進展から大きく乖離している。福島での事故処理は計画より大きく遅れているし、使用済み核燃料の処理施設の稼働も先が見えず、放射性廃棄物の地下貯蔵も候補地を示してはいるが、おそらく実現は難しいだろう。だが、それに代えて自然エネルギーの比重を高めようとする方針は具体化していない。推進の目標を示してはいるが、その達成に向けた具体的な施策は一向に示されていない。結局来年も同じことが続くのかも知れない。

 世界的には太陽光、風力発電のコストが、従来型のものと同等以下になっているにも関わらず、日本では“再エネは高いし不安定だ”という考え方が定着している。太陽光や風力発電を増強しようとすると必ず系統容量が足らないとされる。風況の良い北海道の風力発電を本土へ大量に持ち込めるような高圧直流送電線を、現在の北本連系線とは別のところに設置しようと思えば、技術的な問題はないはずだ。安全保障政策の一環として、政府のプロジェクトとして推進しても良いと思う。従来方式の送電系統の外に、日本を縦断する高圧送電線を新設することを検討するだけでも、どこに日本の課題があるかがあぶり出される筈だ。来年には送配電事業が分離独立するから、政府資金を系統増強に出しやすくなる。それには旧電力の系統支配力を弱めることが必要だろう。エネルギー政策の転換、時間はかかるだろうが原発離れ、を具体化できる年になってほしい。

 

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