効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■米国の洋上風力発電

 計画だけで具体的な着工が少なかった米国の洋上風力発電が勢いを得たようだ。コネチカット州の当局が、804-MW (80万4千キロワット)規模のPark City洋上風力発電所建設計画に認可を出したそうだ。Vineyard社がこのプロジェクトの入札で競り勝ったものだ。これまでに発表されている米国のプロジェクトの中でもっともコストが低いものとなるとのこと。さらに、この発電所が生み出す電力は、コネチカット州の電力需要の14%を賄う規模だという。コネチカット州の海岸線からは見えないということだから、かなり沖合に設置されているのだろう。それでも浮体式ではないようだから、かなりの遠浅の海があると考えられる。建設コストは公表されていないが、これを受託したVineyard社がマサチュセッツ州で建設するほぼ同規模のものが30億ドルだという。

 マサチュセッツ州のプロジェクトは2022年に運用開始の予定だったが、連邦政府環境アセスメントをさらに行うよう指示したことから、遅れるようだ。同社はこのアセスメントを連邦政府が2020年の前半に終えてくれるよう期待しているそうだ。コネチカット州のプロジェクトの環境アセスも同じ範疇に属するから、審査も早期の終了が予想されており、2025年には運用開始ができると想定されている。これらのプロジェクトは投資減税の対象となるために、減税制度が無くならないうちに建設できなければコストは大きく上がることになる。

 米国東海岸には他にも幾つか大規模洋上風力発電所建設計画が進められているようだ。大規模風力発電は幾つもの発電機が洋上に一定の間隔を置いて設置されるために、風は順番に羽根を回すことになり、発電量の変化が予測しやすく、全体の出力変動が少ない。日本でもこのような洋上風力発電が導入されることを期待したいが、海底がすぐ深くなるために、浮体式が主力になりそうで、コストも大きくなりそうだ。

 

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