効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■福島第1処理水の処分

 少し前に同じことを書いたのだが、福島原発事故に伴って起きている水処理の問題。5つの処分方法を検討してきたが、薄めて海に流す「海洋放出」と蒸発させて大気中に出す「水蒸気放出」という前例のある方式に絞り込んだ。処分の開始時期については「政府が責任を持って決定すべきだ」として明示しなかったということだ。炉心溶融メルトダウン)事故を起こした福島第1原発では、放射性物質に汚染した水を浄化した後の処理水がたまり続けている。処理した後から次々に地下水が流入するのだから、いたちごっこ。水蒸気放出という方式があることを初めて知ったが、これに消費される熱は膨大なものになるだろう。だが、もしこの方式を、水を大型船で沖合遠くの領海の端に運び、そこで蒸発させるということは可能だろうか。海洋放出についても同じことが考えられる。遠隔地に持っていけば、地域の風評問題は起きないかも知れない。国際的な批判を受けるかもしれないが、そこでこそ十分に放射線量は落ちているから問題はないという主張もやりやすいのではないか。これを公海にまで持っていくと国際的批判が起きるだろうから、領海内で処理し、それも漁場ではない場所を選択できれば良いのではないかと思える。

 今回の絞り込みは、まず溜まり続ける処理水を減らすのが前提だから、それを今貯蔵されている場所で作業する必要はなかろう。移動させるときに問題が起きるだろうか。処理水には現在の技術では十分に取り除けない放射性物質トリチウムを含む。トリチウムを含む水は薄めて海に流すことが国際的に認められている。トリチウムの分子構造が水とよく似ているために分離が出来ないと聞いている。半減期はあまり長くないようだが、その間貯蔵を現地で続けるのが難しいことは理解できる。もし安全が国際的に認められるのであれば、領海内の沖合まで運ぶのが駄目だという理由を知りたいと思う。

 クリスマスイブにこんなことを書かされるのは困ったことだ。

 

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