効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■G20大阪サミット

 台風に直撃されるのではないかと心配していたが、幸い雨が降ったくらいで済んだG20大阪サミット会合の幕開け。厳重な交通規制が敷かれていて、高速道路はほとんどガラガラ。ここ数日のガソリン売上は急落しただろう。サミット会場はインテックス大阪というよく訪れる展示場に手を入れたものだが、最初の会合で、各国の元首が座る光景としては何か間が抜けた感じがしたのは仕方がないとは言え、残念な感じがした。

 今回の会合はエネルギー市場だけを捉えてみても、大きな歴史の流れを変えるほどのインパクトが生まれるかも知れない。米国とイランとの対立、米国と中国との対立。この会合の展開次第で、どれも世界の政治的経済的環境を大きく変える可能性がある。日本と米国の間の安保条約も米国の通商を巡る対立の狭間に落ち込んで、変な方向に向かうとも限らない。

 また、大阪トラックという分かりにくい名称が付けられたデジタルデータ取扱ルールの検討合意に向けた会合も、その成果次第では、今後世界の商取引のルールを大きく変えるきっかけに鳴る可能性もある。おそらく具体的な方策が出されることはないだろうが、その国際ルールの策定に向けた一歩を形成することができれば、それが成果だと言えるかも知れない。

 電子データと言えば、電力の需給制御についても、電力供給網が各国の間を結ぶ連系線が強化されれば、そのルール作りは極めて重要になる。また、その制御データを意図的に使って、たとえば広域大停電を起こさせる可能性もあるだけに、方向性だけでも示されることが望ましい。

 デジタル通貨の取引についても、基準通貨としてのドルの立ち位置も大きな影響を受けるために、デジタル決済の国際間でのルール作りの方向性だけでも何らかの検討成果を出せれば、これが今後の自由世界の安定性を維持することに貢献するだろうから、各国首脳の間で、過度の対立が生まれないような会合性かが示されることを期待している。

 会場では水の入ったガラス瓶が置かれ、ストローも紙や木でできたものが使われている映像が流されていたが、プラスチックによる汚染を削減する方策については、方向としては大きな異論はないだろうから、具体的合意ができることも期待したい。

 

 食の大阪  (たこ焼き器  お好み焼きなど缶詰  手延べ素麺)