6月7日、経産省からのエネルギー白書2019と、環境省からの環境白書・循環型環境白書・生物多様性白書2019が閣議決定された。早速ダウンロードしたが、エネルギー白書は350ページを超え、環境省からの白書は3つが一つにまとめられていて340ページほどと膨大なものとなっている。両白書を一括ダウンロードしたが、章別にそれぞれダウンロードした方が、読みやすいかも知れない。また、概要版もそれぞれに準備されているが、全体像を把握するのは必ずしも容易ではない。
エネルギー白書は3部構成になっている。第1部はエネルギーを巡る主な状況と対策、第2部はエネルギー動向、第3部は2018(平成30)年度においてエネルギー需給に関して講じた施策の状況。
環境白書は2部構成で、第1部が総合的な施策等に関する報告、第2部が各分野の施策等に関する報告となっている。
エネルギー白書の冒頭部分は福島復興から始まっている。続いて国内外のエネルギー動向が詳細に説明され、将来に向けた施策が語られているが、読み解くのはなかなか一筋縄では行かない。環境白書は、地域循環共生圏の具体化という切り口から、気候変動影響への適応とプラスチック対策の取組に焦点を当てている。
当面は、自分の関心領域である、再生可能エネルギーと気候変動対応について読み進めることにする。
京大の安田 陽先生が、Facebookに、エネルギー白書に「需要密度」なるものが今年から唐突に出ていると指摘されているのを知り、その部分にまず目を通した。日本の再エネ比率が低いと言われていることに対し、別の切り口で見ると日本の再エネ導入も捨てたものではないと述べているのだが、どうも理解しにくいところがある。批判をかわそうとする意図があるようだ。