効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■東京都、「初期費用ゼロの住宅用太陽光発電」を売る事業者に助成金交付

 東京都は、太陽光発電の導入拡大を進めるため、初期費用ゼロで太陽光発電を設置するサービスに対し助成する事業を開始すると報じられている。助成事業の名称は「住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業」。太陽光発電設置に際しての住宅所有者の初期費用負担のハードルを下げ、太陽光発電の導入拡大を進めることを目的としている。東京都環境公社が、初期費用ゼロで太陽光発電が設置される事業プランを募集し、要件に合致したものを登録する。審査は、応募された事業プランから順次を行い、順次登録することになっている。

 今回、ステップ1として、今回、次の要件を満たす事業プランを募集する。

-住宅所有者の初期費用がゼロであること

-助成金は利用料の低減等を通じて住宅所有者に全額還元すること

-故障時の修理サービスが内包されていること

-太陽光発電が非常用電源として活用可能であること 等 で、

補助額は太陽光発電10万円/1kW2019年度の募集期間は2020331日までとなっている。

 この助成事業の対象者は、リース、電力販売、屋根借り等により住宅所有者の初期費用ゼロで太陽光発電を設置する事業者。屋根借りをして太陽光発電パネルを設置するのはかなり前からあったが、リースは最近登場し、急速に普及すると想定されている。殆どが10年間のリースで、その後所有権は住宅保有者に切り替えられる。東京都はこれを加速しようとしている訳だ。リース代の毎回の支払額を下げる形で還元することになるのだろうか。

 京セラが家庭用蓄電池のリースを大手電気事業者とタイアップして開始したが、これもいずれ東京都の補助金の対象になるかもしれない。他の自治体でも同じ動きをするところが出るかも知れない。ただ、蓄電池は同じ性能を長期に維持することは難しいために、リースの条件が太陽光設備とは異なってくるだろう。