効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■ホルムズ海峡の奇

ホルムズ海峡を通過し、日本に向かっていた二隻(一隻は日本企業が保有)のタンカーが魚雷攻撃を受けたという緊急ニュースが流れたのを知って、これは明らかに仕組まれたものだと思った。安倍首相がイランを訪問して最高首脳の二人との会談を終えてすぐのことだから、安倍首相がトランプ大統領とイランの仲介をしようとするのを妨害しようとしたものではないかと思える。すぐざま米国はイランが攻撃したと発表しているが、その発表までの時間が短いのに疑問を感じている。米国自身でなくとも、密接な友好関係を持つ国の行為だったかも知れない。最初は砲撃と報じられたが、すぐ、魚雷によるものだとされ、それに続いて、不発弾の回収に攻撃した組織が船を出したという、これも奇妙なことにまで発展していった。潜水艦を持つ国は少なくないだろうから、追跡は難しいかも知れないが、それをどうして米国の警備艦や航空機が簡単に発見できたのだろうか。事態の解明には時間がかかる、あるいは、分からないままで終わるのかもしれない。

この事件を知って思い出したのが、最近亡くなった堺屋太一氏が昔書かれた「油断」という本のことだ。日本はエネルギー調達という側面で、常に崖っぷちに立っていると警鐘を鳴らされたのだが、その状況は現在でもほぼ同じだろう。中東以外に石油の輸出をする国として新しく米国が登場し、勘ぐりに過ぎるかも知れないが、その売りつけのためにこの事件を起こしたのかもしれない。現在進行中の貿易交渉にあたって、日本に石油を使って恩を売ることも考えられる。ともかく、今も日本は油断に怯えなければならない状況に置かれている。これで自国内のエネルギーを確保する必要があるという論調が強くなるだろう。それは原発の維持、新設という方向にも向かうだろう。避けたい道筋だ。