効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

■川上村木匠塾

川上村は、放置されていた小水力発電を再稼働させるという事業を成功させたことで、そして、その活動の内容を具体的に知る機会があったことから、村の活性化に向けた動きが活発であることは理解していた。だが、ここで吉野の林業の活性化につながる活動をしていることを最近知る機会があった。それは、「川上村木匠塾」。関西の5大学の学生らで運営するもので、間伐材を使った創作活動に取り組んでいるというものだ。一回限りのものかと思ったらそうではなく、昨年20周年を迎え、参加した学生は計800人(延べ1,400人)を超えたと奈良新聞が報じている。自分も吉野杉を使って家具を手作りしたこともあるだけに、嬉しいことだった。

塾は1998年に開塾し、現在は大阪工業、大阪芸術、近畿、滋賀県立、奈良女子の5大学から毎年約70人が参加。4~5月に伐採や搬出などの林業を体験し、そこで出た間伐材を使って、夏にベンチやモニュメントなどを製作する。21年間で作った作品は90近くになる。いまでは公民館などで村民と交流しながらベンチなど村民の役に立つものを作り始めたという。

オーストラリアのブリスベンにあるクイーンズランド工科大学で、環境を主題にした建築デザインを教えている長男が一昨日奈良へ一時帰国してきたが、奈良新聞のこの記事を見せると、国際プロジェクトとして取り上げれば、工科大学が学生の共同作業として予算を準備してくれて学生を参加させてくれるかも知れないという。以前に奈良町周辺へ学生を連れてきて、酒蔵会社の保有する書院造りを訪問したりしてことを、こちらも覚えていたから、検討してみる価値はあるかも、と思っている。吉野の杉材などをオーストラリアに知って貰い、川上村の地域振興策が海外にも拡がるとすれば、なるかならないかは別にして、トライしてみたらどうかと思う。

 

下は、Buffaloのハードディスク、木で組み立てるモデルなど。