効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

DMG森精機、工作機械の消費電力を半減

工作機械世界大手のDMG森精機は消費電力を旧型機よりほぼ半減した工作機械を投入するということだ。エネルギー消費の効率化は、照明、空調、建物、輸送機器などに主眼が置かれてきたが、以前からこのような設備機器のエネルギー消費の効率化がこれからの主題になると考えていたところだった。一つ一つの工作機械などの設備機器のエネルギー消費の規模は小さいが、そこに使われているモーターなどの効率を上げる手法はほとんど普及していない。DMG森精機は、以前からこの種の効率化をビジネスにしようとしてきたが、本格的に乗り出そうとしているようだ。工作機械の生産額シェアは日本とドイツが長年2強だったが、ここ数年は中国がトップを独占している。設備コストの安さが要因だったが、設備を長期に使用するときの累積エネルギー量を考えると、多少高くてもエネルギーコストの削減が大きく効いてくることに事業者が気づき始めたのだろう。同社の新製品は、同じ部品を加工した場合、買い替え時期に相当する20年前の機種より消費電力を約45%削減できるし、同社の最新機種と比べても、消費電力は約2割少ないとのことだ。生産効率の向上にも直結するから、工作機械を多数使う事業者にとって福音となるかも知れない。