効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

小規模原発

昨日は韓国の脱原発について述べたが、中国が30MW前後の小規模な原発の建設に力を入れると言うことをロイターの記事で知った。これはSMR(Small Modular Reactor)とされるもので、パイロットプラントが海南省に建設されているらしい。広い安全距離をとる必要もなく、建設コストは極めて小さくなり、建設期間も短い。空冷であり、記事にはトラックでも輸送できるとあるが本当かなとも思える。小規模な原発は中国にとって必要性が高いのは、地域の送配電系統を強化する必要度が低くなり、国土の広い中国の辺境の地に原発を建設することが可能になると言うことも理由だろう。この技術を確立すれば、周辺のアジア諸国に輸出するのもやりやすくなる。これを使って周辺諸国と送配電系統を結ぶ理由にもなるかもしれない。小規模原発はロシアや米国でも構想されているようだが、政治的なものも含めて利用しやすいSMRを中国はこれから多数建設するかも知れない。一つの設備から出る放射性廃棄物の量も少なくなるメリットもある。脱原発を表明しない日本はどう動くのだろうか。