効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良県営水道

水道事業というのは市町村が運営するのが普通だと理解していた。奈良の南の森林地帯では、自営の水道もあるようだ。しかし、このほど、奈良県営水道が川西町の水道に直結する方式で給水する事業が県内で始めて開始されたとのことだ。これまで60%を占めていた同町水道は廃止し、県営水道100%になったと報じられている。県と市町村の連携・協働スタイル「奈良モデル」の柱の一つとして県が進めているもの。これまで川西町では町浄水場に併設する配水池で県営水道を受水した後、配水ポンプで各家庭に供給していたのだが、施設の老朽化もあって県営水道へ100%転換することになったもの。県営水道の標高差を利用して配水する方式になるため、県側が水圧調整の減圧弁などを整備したという。これまで配水池に受けていた水は浄化していないものだったのだろうか。それはともかく、配水池と圧送ポンプが不要となるだけコストは下がるが、町民が払う水道料を引き下げるまでにはならないようだ。ここで興味があるのは、減圧弁の代わりに小水力発電設備を設置して発電することが出来るのではないかということだ。生駒市などではこのような方式を採用している。これで発電された電力は再生可能エネルギーによる電力として固定価格で買い取って貰える。規模にもよるが、事業性はあるのではないだろうか。