東京電力グループの電力小売事業者である東京電力エナジーパートナー社は、揚水発電およびFIT(固定価格買取制度で買い取った)電気を除く東京電力グループの一般水力発電からの電力のみを販売する料金体系「アクアエナジー100」を新たに設定したと6月1日に発表している。発電の際にCO2を排出しない水力発電の電気のみを販売するもので、家庭用としては全国初のものだ。一般的な料金に比べ単価は割高だが、二酸化炭素(CO2)を排出しない再生可能エネルギーを使いたいという要望に応えたもの。関東地方の顧客が対象で、水力電源に限りがあるため2017年度は3万件、電力使用量では1億キロワット時を提供するとのこと。料金は家庭向けの一般的な料金プラン「従量電灯B」に比べ、2割程度高くなる。東電グループの水力発電量が新プランの加入者の電力使用量の合計を上回っていることを毎月1回ウェブサイトで公開することで、水力発電だけから供給していることを証明するということだが、電気に色が付いているわけではないから、計算上で水力発電からの電気を供給していると示すことになる。渇水が起きて水力発電量が異常に下がったらどうするのだろうか。