効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

シェールガスの埋蔵地

先週ダウンロードしたエネルギー白書2017を読んでいたら、興味を惹く図表が目にとまった。それは、シェールガス資源量評価マップで、埋蔵量そのものを示すものではないが、埋蔵の可能性がある地質構造が存在する地域を世界地図に記入したものだ。これは米国のEIAが作成したもので、これから見たシェールガス回収可能資源量は、在来型天然ガスの確認埋蔵量よりも多いと推計されている。これまで、米国だけにシェールガスが産出するようなイメージを持っていたが、この図で見ると、ロシアには米国と同じ位の規模での埋蔵量があり、少しそれより小さいが中国にもあり、さらには、南米には米国、ロシアに匹敵する規模の埋蔵量があるとされている。オーストラリアにもあり、地域的な偏在度が小さいと言えるだろう。残念ながら日本列島には全くその表示はない。天然ガスで見ると、可採年数は倍増しているから、石炭に比べてCO2排出量の少ないエネルギー資源が枯渇することは当面なさそうだ。