効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

京セラの燃料電池

京セラはそのセラミック技術を応用して、固体酸化物電解質燃料電池SOFC)の中核をなすセルを製造している。大阪ガスアイシン精機との共同開発した700ワットタイプのものが、エネファーム・タイプSとして市場に出され、最終製品にするのはアイシン精機で、京セラはセルスタックの供給事業者だった。だが、このほど業務用に向いた3kW出力のSOFCを製品化し、7月から大阪ガスを通じて市場に出すと言うことだ。発電効率は52%と高い。家庭用と同じように何かの愛称を付けるのだろうか。小規模の飲食店や医院、福祉施設向けを想定している。大きさは約1.2メートル×1.7メートル×68センチメートル。初年度500台の販売を目指す。価格は未定だが500万円以下になる見通し。導入費用の3分の1以下か135万円の補助金が受けられる。
続いて報じられたのが、この製品の製造を新潟にある大日工業が受託したというものだ。ここは石油ファンヒーターなどのメーカーだが、以前、JX日鉱日石エネルギー向けの家庭用燃料電池(固体電解質型で元々三洋電機が出していたもの)の製造をしていたのだが、販売不振で2015年までに生産を終了していた。この設備が残っていたのを利用するとのこと。京セラから部品の供給を受けて組み立てることになる。京セラはやはり部品メーカーに徹するようだ。