米国から届いたリサーチ情報に拠れば、今年の第1四半期に送配電系統に設置された蓄電設備総規模が23万4千キロワット時と、これまでの記録の中で最大となり、年間比較で50倍となるらしい。アリゾナ、カリフォルニア、ハワイの各州が突出しているようで、州政府の奨励策もあるが、どうも電力事業者のビジネスモデルが変わりつつあることを示しているようだ。ただ、この増加が本年の次期以降に見られるとは想定されていない。これに対して、需要家サイドに設置された蓄電設備は27%の縮小を見せているという。州政府の補助策が変わったためらしい。日本でもオリックスとソーラーフロンティアが北海道知内町でメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設するが、その最大出力2万4千キロワットで、発電所には大型蓄電池システムを併設して出力変動を抑制した後に北海道電力に売電する。2018年12月に運転を始める予定。送配電系統の増強として蓄電装置の役割にコストメリットが発揮されるようになったと言えるだろう。