効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

バッテリーが一体化した風力発電

スペインのマドリッドに建設されたウインドファーム(風力発電群)にリチウムイオン蓄電池が一体として設置されたと報じられている。スペインは欧州の端にあるが、欧州全体の送電系統との接続容量が小さいため、太陽光、風力の発電の設置が進めば、変動対応が難しくなるのだが、そのため、この事例のような蓄電池一体型の設備事例が増えると予測される。このケースでは、蓄電池の規模は、反応の早いもの1MWと少し遅いもの1MWが組みあわされていて、メーカーはサムスンだという。蓄電池が設置されることによって送電系統を強化する必要が少なくなるだろうし、それによってコストメリットも出ているのだと考えられる。日本も全体の送電系統が脆弱だと言われるのだが、このようなハイブリッドも一つの方策だろう。送電系統の増強には時間がかかるが、ハイブリッドであれば、時間を短縮できる。送電系統増強と蓄電池のコストを分け合うような発想になっているのではないか。