効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

集光式太陽熱発電

集光式太陽熱発電には、広い円周上に幾つもレンズ状の反射鏡を設置し、太陽を追尾させて高いタワーに光を集めて高温水蒸気を作り、そのエネルギーで発電する、あるいは、反射鏡それぞれにスターリングエンジンを設置して発電する、さらには、溶融塩をパイプ内で循環させ、横置きした反射鏡で加熱し、高温になった溶融塩で水蒸気を発生させて発電する、などいろいろな方式があるが、最近ではプラントの設置の話を聞かなくなっていた。太陽光発電風力発電の発電コストが急速に下がったために競争力を失ったしまったのだ。だが、最近、夜には発電出来ない通常の太陽光発電の欠点を補うものとして、蓄熱型の太陽熱発電が注目されるようになっているようだ。具体的な事例として、中国が蓄熱式の太陽熱発電の建設を発注したということが報じられている。中国ではこれまで、風力発電太陽光発電が急速に拡大したのだが、送配電系統の容量がそれに追随できず、特に風力発電はプロジェクトの進展が鈍化している。それを補うものとして、夜発電する蓄熱型の太陽熱発電が採用されるようになったようだ。2018年迄に50MW、さらに150MWが潜熱利用形式で実現するようだ。日本では昔、太陽熱発電の実証テストが四国で行われ、常に霞がかかる日本の気候条件では成立しないとされていた。だが、小規模のものであれば、沖縄や九州の離島などでは潜熱利用方式の太陽熱発電が成立する可能性があるかもしれない。