効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

既築ビルの断熱性能と快適性の飛躍的向上

今日午後、小雨が降る中を学園前駅まででかけ、ガラス窓分野で特異な技術を開発している会社の社長さんから、新しく開発された窓ガラスシステムの話を聞かせて貰った。商品名はTropos Liteというのだが、既築ビルの窓の内側にもう一枚の熱線反射ガラスを取付け、二枚のガラスの間にブラインドを挟み込むという構造をしている。単なる内窓と違って、サッシュレスであると同時に、二枚の間の空気を逃がしたり利用する構造にして暖冷房負荷を大きく低減できるようになっている。既築ビルを改修する時に、この窓構造を取り入れれば、室内の快適性が、従来の単板ガラスだけの窓に比べて飛躍的に高まる。耐震性がないために取り壊さざるを得ない建物でも、立て直すビルにこの方式を採用することで、ビルの断熱性は大きく向上するだろう。だが、これから重要なのは、既築のビルの改築の機会に、断熱性の向上は必須条件となることは確かだ。既存の窓を取り換えるのではなく、このガラスシステムを室内側から取り付けることで大きな効果が出るというのは、コスト面からも有利なものとなるだろう。これがどのような取付実績を出すかは、営業力も関係するだろうが、ビルのオーナーがこの性能向上とコストの関係をどのように判断するかにかかるだろう。分かりやすいプレゼン資料の必要性が高いと思える。パテントを得た技術のようだから、海外への普及も次のステップだろう。