効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

2011年3月11日から4年

東日本大地震が起きた時丁度東京にいた。物凄い揺れを感じ、会議室の大きな机が床をずるずると動き回ったのを覚えている。そして津波が東北を襲い、福島第一原発が罹災し、その後東京電力のエリアでは計画停電が行われた。この日より少し前に、スマートグリッドに関する著書を出版していたのだが、電力の供給が円滑に行かないのが長く続くと受け止めたので、日本にはスマートグリッドは当面採用されないだろうと書いた項目を大急ぎで書き直し、出版社の秀和システムに頼んで第二版として出し直して貰った。その後これは第三版まで出ているが、そこで書いている状況には、少なくとも日本については大きく変わっていない。変えようとする動きは激しいが、その実現に時間がかかっている。原発が全て止まって電力供給能力の不足から関西でも計画停電が予定されたが実行はされなかった。しかし、電力供給安定性への不安は社会の根底に植え付けられたようだ。だからだろう、原発依存を続けようとする圧力は消えない。そして自然エネルギーへの依存を高めるのを政策として最前面に押し出していない。被災地の復興も遅々として進まず、これからの日本社会がどちらを向いていくか不安がある。集団的自衛権関連ばかり前面に出て具体化が進められている。それで良いのだろうか。原発は終末処理が不可能だと考えているから、遠からず消滅してほしいと思う。
今日午後、東京から孫がやってきた。阪大の後期受験のため。頑張ってほしい。