効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

川内原発1号機、再稼働へ一歩

九州電力川内原発は、全国の原発に先駆けて昨年9月に規制委の安全審査に合格し、工事計画の認可を得る手続きに入っていた。これについて原子力規制委員会は18日、九州電力川内原子力発電所1号機(鹿児島県)の安全対策にかかわる設備の詳細を記した「工事計画」を認可したと報じられている。これから規制委は現地で設備の検査に入るが、再稼働に向けた手続きは大詰めを迎えたと言える。すでに鹿児島県など地元自治体は再稼働への同意を表明済み。今後の手続きが順調に進めば、電力需要が高まる夏には運転再開にこぎつけられるかもしれない。2013年9月に関西電力大飯原発3、4号機(福井県)が停止して以来、国内で続いた稼働原発ゼロの状態が解消する。川内原発1号機の発電規模は89万キロワットで、昭和59年(1984年)7月に運転を開始している。第2号機は同規模で昭和60年11月の運開。40年で廃炉の原則規準からは外れている。これから行われる規制委の検査結果次第だが、ここで合格したとしても、安全は確率の問題だけに、細心の注意を払って再稼働に入ったとしても絶対安全はあり得ない。これまで停止していた設備の再稼働にもリスクがある。さらには、この稼動と、変動する再生可能エネルギーの系統連系保留との関係がどのようになるか、九電も経産省もきちんと説明してほしいと思う。