効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

Revision 2015

午前中から、自然エネルギー財団が主催した表題のシンポジウムに参加した。社会の関心が高いのだろう、飯野ホールは満席。自然エネルギーの普及について、海外からのスピーカーがそれぞれに現状を述べているのを聞くと、改めて日本の自然エネルギーへの対応がガラパゴスであることを認識した。日本のスピーカーが、変動する自然エネルギーの出力抑制は、通常の発電所の出力抑制に比べて安くつく、と述べたことには目を開かされた思いだ。風や太陽はそれ自体にはコストがかからないのに対して、火力発電所の出力抑制は化石燃料の消費抑制につながるからだ。システムとしての発電コストに気をとられて、消費するエネルギーのコストに大きな差があることに気がつかなかった。良い勉強をさせて貰った。海外の事例はある程度把握してはいたが、問題は現在政府で審議されている発送電分離がどのように定まるかによって、自然エネルギーの置かれる位置が変わることになるのだから、慎重に審議してほしいものだ。いずれにしろ、自然エネルギーを優先的に稼動させることができるような運用が可能なシステムにしなければなるまい。
帰りの飛行機も満席。夕焼けを背景にした富士山が見えたが、携帯の電源を切っていたため撮影できなかったのは残念。