効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

廃炉と再稼働

関西電力は17日午前の臨時取締役会で、美浜原発1、2号機(福井県)の廃炉を正式決定し、日本原子力発電も同日午前、敦賀原発1号機(福井県)の廃炉を決めた。東京電力福島第1原発事故後、同原発以外で原発廃炉が決まったのは初めて。同様に老朽原発を抱える中国電力九州電力も18日に廃炉を決める。廃炉にするのは中国電島根原発1号機(島根県)、九電玄海原発1号機(佐賀県)。電力4社は19日に経産省にそれぞれが保有する原発廃炉を届け出る。一方では、関西電力は17日、高浜原発1、2号機(福井県)と美浜原発3号機(同)について、再稼働の前提となる審査を原子力規制委員会に申請した。高浜1号機は運転開始から40年、2号機は39年を超えている。発電規模の小さいものは廃炉にし、40年の稼動が設計基準になっているものでも、大きいものは再稼働の方向に向かうということだろう。福島原発のような事故を起こしているわけではないが、中心部に強い放射能を持つ部分がある原発は、壊して撤去するのは簡単な話ではない。20年はかかるだろう。そして、放射線を出す物体の管理をさらに長期間続けなくてはならない。再稼働も簡単には行かないだろう。