効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

36万戸の大停電

2日午前5時35分ごろ、長野県内で大規模な停電が発生した。中部電力によると、最大で県内の約半数に当たる38万世帯が停電し、午前10時6分に全面復旧した。長野新幹線は始発から約3時間半にわたって一部区間で運転を見合わせた。これほど大規模な停電が日本でも起きるのだということを再認識した。それも風雪などの災害が原因ではなく、送電線の故障だという。交通信号も2415基と広範囲に使えなくなり、警察官が手信号でも対応したようだ。この報道で知ったのだが、バックアップ用の発電機を設置した信号システムも利用されているようだ。学校の多くも休校や短縮授業。長野県立須坂病院(須坂市)では電子カルテが使えなくなったことなどから午前の外来診療を休止した。発生後5時間ほどで全面復旧したようだが、その過程では、停止を余儀なくされた発電所もあった筈だから、再稼働に向けた制御も大変だっただろう。このような事例が知られると、いま拡大しつつある蓄電池の利用が広がるのではないかと思う。コストの問題との兼ね合いが難しいが、常時大きな電力を必要とする事業所では、常用発電としてコージェネを採用するところも増えるだろう。レジが停電で使えなくなったコンビニで、電卓で計算したので大変だったということだが、これは蓄電池駆動への対応ニーズが出ることを予想させる。