効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

エネルギー自給率

日本は、エネルギー自給率が極めて低いが、カロリーベースで見た食料自給率も39%と低い。国の安全保障の見地からして極めて大きな問題だ。この食料自給率について、これまで2000年に設定した自給率が45%だったものを50%にするという目標を民主党政権時代に立てたのだが、達成が困難だという理由で45%に引き下げることを農水省が決めたと報じられている。今後10年間の基本計画に明記するらしい。だが本当に達成が不可能なのだろうか。化石燃料ベースでのエネルギー自給率の場合、国内での産出量がゼロに近いことからそれを引き上げるのは難しいかも知れないが、食糧については工夫の余地はまだあるような気がする。最近都市に農園を作って人工光で栽培するなどが始まっているし、栽培放棄農地も多いことを考えれば、目に見える量の追加は可能ではないか。民主党政権時代の目標だから簡単に変更できるのかも知れないが、国民の生活にかかわることだけに、もう少し慎重に取り扱ってほしいものだ。何が一番の問題点かを明示する必要があるのは、自然エネルギーの導入についての問題点の明示と同じではないだろうか。できない理由を挙げるのは簡単だが、それを超えた取り組みをしてほしい。