効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

高圧直流新幹線建設

供給する電力の周波数が異なる東京電力中部電力は,現在120万キロワットしか周波数変換容量がなく、増強が望まれていた。このほど、直流幹線新設に向けた測量・地質調査を始めたと報じられている。新設する直流幹線は、東電新信濃変電所(長野県朝日村)と中部電力の50万V越美幹線近傍(高山市内)に設置する交直変換設備を結ぶものとなる。2013年1月から1年半かけてルート調査を実施した結果、延長は約90キロメートル、鉄塔は200〜250基程度、鉄塔高さは平均50〜60メートル前後になる見通し。電圧は20万V、送電容量は90万キロワットだが、国の方針を踏まえ、さらに90万キロワット分を追加することも視野に入れて計画を進めることにもなっている。現在のスケジュールでは、行政や地元住民への事業説明を経て、15年度から測量・地質調査、環境調査、用地取得と段階を踏んで18年度に着工、20年度に運用を開始する計画。このような設備の新設は、来年度にできる広域連系管理組織ができてからだと思っていたが、この新幹線のコストはどこが負担するのだろう。この変換設備を流れる電気は、必ずしも東京、中部に止まらないからだ。次には北海道と東北電力の間への設置がさらに明らかになるのだろうか。