効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

環境省の潮流発電実証

ついこの間の14日に、潮流発電が実証されないかと書いたのだが、三菱重工業東亜建設工業がそれぞれ、環境省の潮流発電実証事業に参画するということを知った。潮流発電は潮の満ち引きを利用する発電方式だが、両社とも水深50メートル以内に着底式の発電設備を設置し、系統連系することを想定している。三菱重工兵庫県淡路市岩屋沖で単機出力500キロワット規模、東亜建設は長崎県五島市沖で同千キロワット規模の実証を計画しているとのことだ。初年度は事業化可能性調査(FS)を中心に展開。それと同時に詳細な設計を詰めていくことになっている。出力もこれだけあれば実用的なものとして取扱ができるだろう。極力早い時期に実海域試験に移り、海生生物への影響や漁獲高の変化、地元との合意プロセスなどをデータ、ノウハウとして蓄積し、将来の普及につなげると報じられているが、地元との合意がもっとも重要なものだと思う。この合意条件が一般化できるものであれば、多くの海峡でこの発電方式を実施できるはずだ。事業期間は2014〜18年度となっているが、合意が生まれやすい条件を示せるものであったほしいし、それには特に漁業者にメリットがあるものである必要があるだろう。
今日は急に暑くなった感じがする。我慢できずに書斎のクーラーを短時間使ったが、何となく申し訳ない気分だ。