効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

奈良市阪原町が小水力発電で町おこし

昨日奈良新聞が一面トップで大きく報じたことだが、再生可能エネルギーの一つとして注目を集める小水力発電を地域おこしにつなげる取り組みが、奈良市阪原町で始まっている。町内を流れる一級河川・白砂川の農業用水路を利用し、水車を使った発電システムを構築する地産地消のエネルギー政策の具体化だと言えるだろう。奈良市内にこのような水力利用可能なところがあるとは思っていなかったので,少なからず驚いた。三年ほど前に、地域住民と小水力発電などの知識を持つ環境団体などとの出あいがきっかけだそうだ。記事では発電規模が出ていないのだが,どうも売電を考えていると言うことだから少なくとも数十キロワットにはなるだろう。更に驚いたのは、発電機となる「螺旋水車」が寄付されるということだ。総経費の2分の一(上限額500万円)を県が補助、市は県の補助金を除いた総経費の半分を補助する予定。予算の見込額(上限)は1千万円。残りが地元負担。県の補助金申請は8月末に締め切られるという。これの実現にはまだ解決すべき課題が山積しているだろうが、先月地権者を加えた合同会社「白砂」を設立したそうだから,本気度は高い。ここで得られる経験は、他の同じような流れを持つところにも参考になるだろう。