効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

飛行機雲と地球温暖化

青い空を白い航跡を見せながら飛ぶ飛行機の姿は魅力的だ。ところが、これについて興味あるレポートが出ている。飛行機雲ができるのは、温度が低く湿度が高い空域だそうだ。そして、この雲は水蒸気なのだが、これは地球温暖化効果が高く、同じ距離を飛行機が飛ぶ時に消費する燃料からのCO2より遙かに高いのだそうだ。だから、今後飛行機はこのような気象条件の空域を避けて飛ぶ必要があり、その結果飛行距離が長くなってしまうこととなる。ボーイング737のような近距離を飛ぶものが遠回りする場合、飛行機のエンジンから排出されるCO2の量は増えるが、両方を比較すると飛行機雲ができないように通常の10倍の距離を飛ぶとしても、飛行機雲ができないようにする方が地球温暖化の観点から見れば好ましいそうだ。747のような長距離を飛ぶ大型機でも、遠回りする距離が通常より3倍でも同じことが言えるらしい。平均的には、通常の旅程で想定できる飛行距離の7%が、飛行機雲のできる大気条件にあるそうだから、これからはこのような空域を避けるような航空管制が実施されるようになるかもしれない。