効エネルギー日記

エネルギーの効率的利用を中心に、自分の考えを述べる。

フランスとシェールガス開発

シェールガス革命が言われているが、その源流は米国にある。それが欧州やアジアに流れていくかどうかは必ずしも定かでは内。フランスは一説によるとシェールガスを大量に含む岩盤の上に浮いていると言えるくらいの埋蔵量があるという。しかし、同国はEU28カ国の中で、ブルガリアと並んでシェールガスを採掘するために行うフラッキング(高水圧と薬品を混ぜて地層を横に向けて破砕する)を許可していないからだ。それも、埋蔵量を確認するための採掘さえも許可していない。一方英国はフラッキングを認めた。ロシアのガス輸入への依存度を下げるのが大きな理由。その他の国は様子見の状況らしい。フランスは天然ガスノルウェー、オランダ、北アフリカからの輸入に依存する量が大きく、ロシアの比率は小さい。だが、産業界はシェールガス開発を推進するよう活発な政治的動きを始めている。国民は80%以上がフラッキングに反対の姿勢をとっているという。水が汚染されれば、フランスが産出するペリエエビアンが壊滅するという人まであるという。だが、もし英国が大きな環境問題を起こさずにシェールガス開発に成功すれば、フランスがいつまで現在の不許可政策を続けられるかは分からないという。禁止の法律は2011年に成立しているのだが、新しい政権も禁止を継続しているとはいえ、その足場が揺らぐかもしれない。